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2006年05月25日

リユニオン・コンサート

リユニオン・コンサート(DVD)/エヴァリー・ブラザーズ
リユニオン・コンサート(DVD)/エヴァリー・ブラザーズ

リユニオン・コンサート(CD):Mercury盤
Complete Reunion Concert(CD)

1983年、人々がエヴァリー・ブラザーズの再結成などという夢をあきらめかけていたとき、突然発表された再結成。そして 9月23日の奇跡の再結成コンサート。その模様を収録したCDははっきり言って「なんでこんなに?」っていうほどたくさん再発されています。上記のComplete Reunion Concert(CD)が一番ちゃんとすべての曲が収録されていて、順番どおりに並んでいると思いますが、いろいろ出ていて難しいですね。

エヴァリー・ブラザーズはこのコンサートを本当に心から楽しんでいます。とくにバラードにおいては素晴らしいハーモニーを聞かせてくれており、スタジオバージョンとはまた違った魅力に仕上がっています。中盤、二人でいすに座ってのSongs Our Daddy Taught Us特集はじっくりと聞き入ってしまいます。若干、アップテンポの曲のラフな歌い方に難ありかなぁなんて思ったりしますが、この歴史的なイベントにそんな些細なことは関係ないんです。ドンのMCも楽しく、まさにエヴァリー・ブラザーズの集大成、ヒット曲目白押しの30曲(実際にはメドレーがあるのでもっとあります)。新曲として歌われたのはサム・クックのYou Send Meで、1984年のBorn Yesterdayに収録されたものよりもいいかも。DVDも感動的です。

さて、この特集ページではこのコンサートの演奏の個人的な感想と、二人のMCなどを聞き取りしたものをすべて拾ってみようという無謀な試みをして見ました。というのは、とくにお兄さんのドンなのですが、英語の訛りが強すぎて、ホント、何言ってるかわらないところが多いです。でもなんとか、こんなところかな、という感じでやってみました。また、 DVDやCDによって曲の流れが違うので、ホントはどういう曲順だったのかが定かではありません。実際には1日目と2日目を複雑に組み合わせて作られています。ここでは一般的な2枚組みCDの全曲収録版(おそらく9月23日の2日目の公演中心)の構成にしたがってくみ上げ、ビジュアルに関してはDVDの内容を取り入れてみました。

それではお楽しみください。
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 ロイヤルアルバートホールの左右からエヴァリー・ブラザーズが登場すると観客はスタンディングで迎えます。いきなり肩を組んでにっこり。ホントに再結成したんだというよりは、解散していたのが信じられないくらいの仲の良さです。この瞬間を待っていたんでしょうねぇ、当時のファンは。

Don: How'ya doing? 

1.The Price of Love

まずはDonのリズムギターからのイントロでIn Our ImageからのPrice of Loveがはじまります。力強いドラムが重なり、ドンの雄たけびとともに"Wine is Sweet, Gin is bitter!"の歌いだしはいきなり全盛期のエヴァリーズそのまま!リズムの乗りもスタジオバージョンより全然力強く、いきなりノリノリです。・・・が、サビの"Price of Love, Price of Love"はユニゾン。これはこれでかっこいいけど、フィルの超高音が聞けないのは残念・・・。まあ最初からそんなに飛ばしたらもたないか。最後のスマッシュが終わるとDonが"Yeah!"

Don: Thank you so much.


2. Walk Right Back

つづけて特徴あるギターリフのオープニングをドンが弾き始めるとフィルもローポジションでギターを押さえながらこれに加わります。エレキギターでドンと同じフレーズをアルバート・リーが安定したプレイでサポートします。この曲でも兄弟のハーモニーはぴったり。ちょっとフィルが苦しそう?まだ二曲目だからなかなか声が出てないのかもしれません。それにしても"Walk right back to me this minute"のあとのドンのリズムギターの細かい刻みや、全般的なリズムの刻みがとってもシャープで気持ちいい演奏です。エンディングはオリジナルにない"Every Day----"の長いハモリ。すばらしい。最後ちょっとフィルがよろめいてますけど・・・

Don: Thank you ! Well, where've you been?
Audience: Where've YOU been?
Don: Never I don't hardly know what to say, I've thought, thought, and thought, what's the first words I should say. And I just quit coming up with anything other than...
Phil: It's good to be back!
Don: It's good to be back!
Audience:(Applause)
Don: I'm Don and I'm still the oldest one.
Audience: (Laugh)
Don: Phil's catching up though...
Phil: Won't be long.
Don: Won't be long, for Phil's old as I am, I guess, he keeps going. Anyway, we're happy to be here, in Albert Hall, this is an ocasion for me I think probably once in a life time that can happen to me. Phil and I took a necessary vacation, and we enjoyed part of it, we hated part of it. I think, I guess we got Phil too saying that. I think the question being asked most now is why in London? and Why the Albert Hall? This place has been special to Phil and I.. One of our greatest memories is a night over a decade ago, here in the Albert Hall, with our father, our mama's there, we had a wonderful evening here in Albert Hall. Phil independenty thought of it, I thought of it. When we decided it's time to get back together and sing again, we both thought of London and the Albert Hall first, so, that's why we are here, and...
Audience: (Applause)
Don: We also knew you would be here too, that's true. We didn't foreget that.

DVDではここでCrying in the Rainにのイントロになりますが、CDではClaudetteが演奏されます。

Don: All right, here's a Roy Orbison song for ya.


3.Claudette

さあオープニングトークで息を抜いたところでドンのギターイントロからノリのいいこの曲が始まります。バックの演奏は完璧。ところがドンがトークで気を抜いてしまったのか、あまり声が出てません。フィルの声ばっかりが聞こえてきてしまってちょっとこれはミキシングも悪いんじゃないかしら・・・。ちょっとこのコンサートの中では残念なできです。がんばれー。


4.Crying in the Rain

気を取り直してしっとりとしたギターのストロークから"I'll never let you see..."と、はい、ちゃんと声が出ています。キャロル・キングとジェリー・ゴフィンによる名曲ですが、スタジオ版オリジナルよりもものすごくゆったりしたリズムで、おちついた曲調になっています。このアレンジのほうがこの曲にあってますね。のちにアート・ガーファンクルがカバーしたバージョンに近いです。はじめてエヴァリーズがバラードを歌う映像を見るとびっくりする人がいると思うのですが、とにかく見つめあって歌います。ラブソングだろうがなんだろうが兄弟で見つめあいます。息を合わせるには必要なのでしょうが、最初は結構戸惑いますよ、これ。

Don: Thank you so much. Now here's the song that I really agree with the words, you might remember this one.


5.Love is Strange


これもイントロに特徴のある曲ですが、ドンは得意のギターを持ち上げるポーズでこれを演奏し始めます。フィルの足のステップも軽やか。大きく手をたたいてお客さんの手拍子を誘います。真ん中の二人の掛け合いもスタジオ版とは違います。

Phil: Hey Donald, hey Don,
Don: What, Phil?
Phil: What if you're sitting around in your lonely room, feeling lonely, how would you go call back your baby?
Don: You mean, if I was lonely and...
Phil: I mean, Lo--nely,
Don: Really lonely, right? and I needed her real bad...
Phil: Yeah, get two if you can.
Don: How would I call her? See if it still works
Audience: (Laugh)
Don: I guess if I needed her real bad, feeling a little lonely, I have to be really nice and call her like this... Baby, my sweet baby, my baby, please come home... Hope that'll work.
Phil: Yeah, that'll work.

ここのところ、実はDVDではちょっと違うせりふを言ってますので、収録日が違うんだと思います。どちらにしろ、リラックスした面白いやり取りです。


6.Medley: Take a Message to Mary - Maybe Tomorrow - I Wonder If I Care as Much


ここからメドレーになります。監獄の中から恋人のことを思う、Take a Message to Maryは息のあったアカペラパートから始まります。ささやくようなスタジオバージョンの歌い方とは違って、力強いボーカルです。こうしたバラードでの歌唱は全盛期そのままです。ゆったりとしたリズムでそのままMaybe Tomorrowのイントロへ。やはりフィルの高音がユニゾンに変わっているのがちょっと残念。しかしユニゾンからだんだんとドンのボーカルだけが階段式に下りていくやり方はCathy's ClawnやGone Gone Goneなどでおなじみのエヴァリースタイルでもあります。エンディングのリタルダントもタイミングぴったりに決まってとても美しいハーモニー。が、ここでなんだかギターの変な音が・・・。たぶんその直後ドンの笑い声がするのでコードを間違えたんでしょう。そのままストロークを再開してI Wonder If I Care as Muchのイントロへ。Bye Bye LoveのB面に入っていた曲ですが、ここではミドルテンポのリズムに乗せて雰囲気の違うカントリースタイル。これとってもいいです。

Don: Thank you! I think there was included a couple of songs you might not have heard us sing live before even after all these years, in this particular group of songs. Here's the one, baby boy Phil wrote.


7. When Will I Be Loved?

ドンが「ベイビー・ボーイ・フィルの書いた曲」と紹介して始まります。フィルがそれを聞いて親指をくわえておしゃぶりのまねをするので観客からは笑いが起きますが、もともとこのBaby Boy Philというのはアルバム"Roots"のなかでも聞けるとおり、父親のIke Everlyがまだ兄弟が幼いころにやっていたラジオショーの中でフィルを紹介するときに使った言葉です。スタジオバージョンよりもアップテンポで二人のボーカルも良く出ています。

Don: Thank you. (Guitar Tuning with intro of Bird Dog)
Audience: (Applause)
Don: Uh-oh.
Phil: That cheat is going to be cut.
Don: Ha,ha! Okey, here we go.


8. Bird Dog

キレのあるドンのギターストロークだけでもうこの曲と分かりますね。これもスタジオバージョンよりもずっとアップテンポでノリがいいです。ドンの追っかけのコーラス"He's a bird, he's a dog, he's a bird dog"もリズムに乗せてかっこいいです。が、それに気をとられてるのかそれ以外のリードボーカルがちょっとおろそか・・・。あんまりリズムのいい曲は演奏にかき消されて自分の声があんまり聞こえてないのかな。

Don: Oh you like those serious lurch, don't you?
Audience: Lucille!
Don: We'll get to it.
Audience: (Laugh)
Don: We're trying not to leave anything out this show.


9. Medley: Devoted to You - Ebony Eyes - Love Hurts

ピート・ウィングフィールドのピアノのイントロでDevoted to Youが始まります。時の流れを感じます。やはりこの曲はフィルには厳しいか・・・。あの透き通るような高音のメロディがちょっとかすれ気味・・・。がんばって。Ebony EyesLove Hurtsは90年代まで"Deadly Medley"と呼ばれ、いつもステージで演奏されていました。死にそうに悲しい歌だからこんな名前なんでしょうが、ちょっと何とかしてほしいですね。それはともかく、またも見つめあいの連続。Ebony Eyesなんてほとんど見つめあったまま歌ってます。うわべだけの再結成だったら絶対できない技です。フィルのハモリのラインがちょっとスタジオバージョンと違います。というか、メロディ自体も少し違いますけど・・・。Love Hurtsのイントロから張り切ってフィルだけがギターを弾き始めますが途中でやめちゃいます。歌に集中!でもまた弾き出したり・・・。こうしたバラードメドレーではホントにエヴァリーズらしさが堪能できます。さて、この曲が終わると二人の前にいすが二つ用意されて、それに腰掛けます。ここでドンから感動的なスピーチが聞けます。フィルのくだらないジョークに水を差されますが・・。

Phil: Just when I needed it.
Don: No, no. Don't say that. People think you're getting old.
Audience: (Laugh)
Don: You know, Rock'n Roll's getting old.
Audience: You never grow old with Rock'n Roll!
Don: You'll never grow old with Rock'n Roll, I agree with that. And they say it wouldn't last. That's the part that thrills me most. (tuning the guitar) Got ya quesitons?
Audience: (Laugh)
Phil: Yeah, what are we going to do next?
Audience : (shouting titles of songs)
Don: We might get to that. Well actually the reason why we sit here, I thought you might have some questions about if we made up really or we're just doing this for some big thing here... We are friends again. We won't never really work for fame, you know. I think it deserve an explanation...
Phil: No, we actually sit down 'cause we are tired, that's why...
Don: ...All right. We did an album a long time ago, probably one of our first albums...
Phil: Yes, close to it.
Don: ...titled "Songs Our Daddy Taught Us". We want to do a few selections from that album.
Audience: (Applause)


10. For the Love of Barbara Allen

ここからはバンドが一度退いて、二人でストゥールに座ってSongs Our Daddy Taught Usからのセレクションを弾き語りで演奏することになります。アレンジはアルバムのまま、ドンのギターだけでまずはこの曲です。わずか2コーラスだけの演奏ですが、息のあった演奏です。

Phil: Mind askin' my checkbook?
Don: That song of course goes on and on and on, there's a quite linkly versions ever done on the record but we sang a fews verses of it. We haven't sung that for long time.
Phil: No.
Don: This one niether.


11. Lightning Express

Songs Our Daddy Taught Usにはとても悲しい歌がたくさんありますが、この曲も友人が死んでしまいそうなので駆けつけようと無賃乗車をした子供を車掌がとがめ、それを別の乗客が救おうとするという内容でもの悲しいです。抑揚の効いたハーモニーで二人の演奏はとてもまとまっています。

Don: We're not crying, really. Those songs at first sort of made me cry.
Phil: Put My Little Shoes Away.
Don: Yeah, All Right.


12. Put My Little Shoes Away


悲しい歌が続きます。ドンのギターがアルバムよりもテンポよく、しかしながら感情がこもって演奏されるとともに、二人の声もそれにあわせていい感じです。

Don: Thank you. Let's do something not quite so sad.
Phil: Wouldn't hurt.


13. Long Time Gone

ドンのギター演奏とボーカル、サビの部分の迫力から言ったらこの中盤のSongs Our Daddy Taught Usコーナーの中ではベスト演奏か?ストロークも力強く、そしてフィルの、ファルセットは割愛しているものの、ハモリものびのびとしています。ところが・・・どうして歌詞を間違えるの?フィル?ギター弾いてないんだからせめて歌詞ぐらい覚えて・・といいたくなるぐらい、いい演奏なんですよ。(でもDVDでは間違いません。これは1日目かな。)

Don: Thank you, thank you so much
Phil: Very nice.


14. Down in the Willow Garden

と思ったら、最後はしっかりやってくれました。素晴らしい演奏、素晴らしい歌唱です。若干アルバムとはメロディラインをアレンジしながらもぴったりとタイトなハーモニー、とくにフィルのハモリが鳥肌もの。他の曲は数バース演奏するだけだったのですが、この曲だけはフルコ−ラスでの演奏です。淡々と始まる殺人の物語がだんだんと盛り上がっていくボーカルとギター一本で表現されていきます。ドンのストロークだけのギターがものすごく表現力を持っているように感じます。

(CD)
Don: Thank you, That song I believe started out here either in England, Scottland or Ireland someplace, but the name Connary though make us suspcious it might be early. Sing something so less serious.
Phil: Oh, please.
(DVD)
Don: One more oldies songs. If I remember all the words.


15. Step It Up and Go

Songs Our Daddy Taught Usは終わりますが、もう一曲、弾き語りのみで演奏されるのはこのInstant Party!からのオープニングナンバー。アルバムではものすごい速いテンポにピアノが楽しげなアレンジでしたが、ここではギターのストローク一本でよりロック調。フィルもギターのボディーを叩いてリズムを刻み、とてもリラックスムードです。とても古い歌ですが、いろんなバージョンがあるようで、ボブ・ディランがGood as I Been to Youでカバーしたバージョンとはまったく歌詞が違います。これが歌い継がれるフォークソングの謎ですね。この歌が終わるとバンドが再びステージに登場し、後半のスタートです。フィルが前回のアルバートホールの思い出を感慨深げに観客に話している最中に、ドンは後ろでごそごそ動いていたかと思うと、はやく次の曲やろうぜ、とばかりにギターをじゃんじゃん鳴らし始めます。

(CD)
Phil: Let's get the boys back out here!

(DVD)
Phil: We gotta step it up and go! Thank you very much.
Don: Thank you!
Phil: That was fun for us, anyhow.
Don: Now after those, get the band back out.
Phil: You know, there is an interesting thing about Step It Up and Go. The last time Don and I played in Albert Hall, our father was here. And that's one of the reasons we wanted to come back to Albert Hall. Was anybody here that was here the last time?
Audience: Yeah!
Phil: Well, that's good. Well, dad did step it up and go, so we were bound and determined to do that, and we hope you enjoyed it. We did those songs for us for fun, and thank you very much.


16. Cathy's Clown

エヴァリーズにとっての最大のヒットとなった曲だけに、会場もリズムに合わせて楽しそう。リズムに合わせて照明も色を変えます。必ずしも僕にとって最高のエヴァリーズの曲ではないのですが、これを歌っているときのエヴァリーズは楽しげで、とっても素敵です。 ピート・ウィングフィールドのタンバリンもこの曲には必須アイテム。"Don't want your love, anymore!"はオリジナルのとおりに演奏されますが、"I've gotta stand tall"からのドンのソロ部分はアドリブたっぷりにちょっとロックンロール調にテンポが速くなってます。ドンのソロがかっこいい!


17. Gone Gone Gone

つづいてこの曲もドンのギターリフで始まります。ただでさえかっこいい曲が、このライブ演奏はむちゃくちゃかっこいいですね。Gone, Gone, Goneからの選曲。なぜDVDには収録されてないのだ・・・残念。二人ともアドリブたっぷりなのにぴったりあってる感じがするのがすごい。間奏のアルバート・リーのギターも良い。Gone Gone Goneと歌うところもボーカルが伸びて力強いですね。ドラムのアレンジも最高です。お得意のCathy's Clownの階段方式のハモリもきまってます。

Don: Thank you so much. Phil and I would like to dedicate this song to you for showing up and making this a success for us. We have had ups and downs, and tonight makes up for all of it, forget about all the bad times and when it comes to time like this, and just goes on, and we hope to keep doing this forever, untill, what ever happens.
Audience: (Applause)
Don: Thank you for being here tonight. Here 's a song just for you.


18. You Send Me

今日来てくれたみなさんに捧げます、と言って始まるのがサム・クックの名曲。You Send Meとは「あなたは私を魅了する」という意味ですが、この言葉を観客に伝えたかったんでしょうね。この曲、実は僕もバンドで演奏したことありますが、どんなスピードで演奏してもロマンティックに聞こえるんですよ。エヴァリーズのバージョンは最スローと言っても良いかもしれません。とにかくゆっくり、癒し系です。Born Yesterdayに収録されたのはもうすこしテンポが上がりますが、それでもスローでした。

Don: We'd like to dedicate that song to all of you that showed up here tonight!
(DVD)
Don: I'm still not here, I'm don't know what I'm ought to do here tonight actually. This is brand new experience. Let's do...uh... You might remember this one. 1, 2,...
Phil: Hope I know it.


19. So Sad (to Watch Good Love Go Bad)

兄弟のお気に入りの曲だけあって、歌いこまれている感じがします。スタジオ版よりかなりゆっくりのアレンジで、アドリブが入ってますが、これも息がぴったり。マーティン・ジナーのスティールギターの音色がうまく調和していい感じです。出だしのところで正面を向いていた二人ですが、ちょっと音がずれたと悟るやすぐに向き合って目を見つめて歌いだします。そして半ば微笑みながら歌う・・・。ホントに普通の兄弟でしょうか?そしてエンディングのテンポを落としてのハモリもほんとにぴったりです。

Don: Thank you so much. How about a nice hand for Albert Lee here on guitar!
Audience: (Applause)
Don: Martin Jenner on guitar over here too! On steel guitar. Graham Jarvis on the drums. On base, Mark Griffiths. Pete Wingfield over here.
Audience: (Applause)


20. Blues (Stay Away From Me) or Baby What You Want Me to Do

さて、謎の一曲です。CDのタイトルはBlues Stay Way From Me (デルモア・ブラザーズの代表曲、若いころからエヴァリーズのレパートリーだった)となっているのですが、実際に演奏されているのはBaby What You Want Me to Doという、A Date with the Everly Brothersに入っていた曲なのです。これに関して、ドンは伝記作者のロジャー・ホワイトに対してこう答えています。「あのショーは大成功させたかったから、一晩目はとにかくナーバスだった。ちゃんとやらなきゃ、あれを忘れるな、これも忘れるな、って言い聞かせながらやってた。一方で目の前で起こってることに酔いしれてもいた。長い間にレパートリーも歌詞も忘れてしまっていたから、思い出さなくきゃならなくってあせっていたよ。最後のところで、アンコールのときに、あるカントリーブルースをやる予定が、バンドが演奏を始めると、僕は違う曲を歌っちゃったんだよ。Blues Stay Away from Me をやるはずが、おんなじイントロではじまるBaby What You Want Me to Doにを歌い始めちゃったんだ。」 これでさらに謎が深まります。まずこの演奏にはそのイントロが収録されていません。これがなぜだかは分かりません。つぎにアンコール、と言ってますが、CD収録上はこの位置にあるのです。たぶんこれはもともとアンコールにあったのだけれど曲が地味だし最後には適さないということでこの位置に編集されているのだと思います。そして、最大の疑問。ドンが間違えで歌いだしたとしてもフィルがちゃんとついてきていて、ぴったりハモっているんです。何の躊躇も感じられません。と、いうことで推測すると、CDに収録されているのは2日目の公演で、しかもそのときにはもういいや、Baby What You Want Me to Doをやっちゃえ、ということに決めていたのではないでしょうか。そのあとCD化する際に、もともとあったセットリストの表を参照したためにレーベル側で混乱が生じたと・・・。以上、「Blues Stay Away From Meの謎」でした。

Don: If you like singing on this one, join in, you might know the words.
Phil: OK.
Don: If you don't know the words, you can hum along like Phil does most of the times.
Audience: (Laugh)
Don: Those are the old jokes.
Phil: Still works.
Don: Yeah, still work.


21. Bye Bye Love

ロイヤル・アルバートホールはジョン・レノンが例の「安い席の人は手拍子を、高い席の人はジャラジャラ宝石を鳴らしてください」というジョークの舞台ですが、ここではドンが使い古しのジョークだとしながら、「歌詞を覚えてたら一緒に歌って下さい、歌詞を覚えてない人はフィルがよくやるみたいにハミングでごまかしてください」とやります。フィルが「まだ使えるね。」と応えます。エヴァリーズの記念すべきデビューヒットですから、もちろん観客は歌詞を覚えていて、映像を見ると多くの人が一緒に口ずさんでいます。曲のアレンジはサイモン&ガーファンクルのカバーバージョンに似てますね。ただしドンのリズムギターは強烈にアピールをしています。彼自身の作ったイントロ部分を聞くと、ほんとにギターがリズム楽器のよう。バンドの演奏も見事。さりげないのですが、決して欠かすことのできないそれぞれのフレーズをきちんとやっています。

Don: Thank You!


22. All I Have to Do is Dream

じゃらーんとEのコードをドンが弾くと、すぐにイントロなしで息のあったハーモニーが始まります。こういうバラードではちゃんとフィルはマイクの位置を計算してますね。どのぐらい離れればドンのボーカルを邪魔しないかを考えてるみたいです。基本的に見つめ合って歌いますが、さすがに"I Need You So, I Love You So"のところは目を離しますね。これだけはやりづらいのかも。E-C#m-A-Bというコード進行も、ドンとフィルでは違うポジションで弾いてるみたいです。曲が終わるとフィルがにこっとして「いまの良かったね」と言うふうにドンに合図します。ほんと、良かったですよ。


23. Wake Up Little Susie

このイントロのギターはドン以外に弾けないでしょう。超高速ダウンストロークですが、とにかく正確なリズムを刻みます。手首がしなやかです。この曲はあんまりスタジオ版のようにカントリーっぽく演奏されたためしがないんじゃないかと思います。すでに50年代のテレビ出演のときにもこんな感じのロック調のアレンジなっていましたから。この曲は80年代半ばのビーチボーイズのコンサートに招待されたときもGet'cha Backとともに歌いましたが、そのときはフィルが歌詞をとちってました。よく間違える人です。でも今回は完璧に歌えました。

Don: Hey, thanks!

24. 'Til I Kissed You

僕はですね、この曲に限ってはスタジオのオリジナル録音を超えるものは絶対にできないと思っているんです。それぐらいオリジナルが気に入っていて、最も好きなエヴァリーズの歌のひとつなんです。でもそんなことはお構いなしに、エヴァリーズの楽しそうなこと。フィルも「ドンの歌の中で一緒に歌って一番楽しい曲」と言ってます。一時期アルバート・リーがフィルのパートを代わりに歌っていた時代がありましたが、やっぱり全然違っちゃうんですよね。やっぱりフィルじゃないと。


25. Temptatiion

結果的にはエヴァリーズのキャリアを後退させてしまったとも言える問題作。sその訳はまたどこかで述べましょう。ですが、このライブで演奏された内容も、もう少し何とかならないかなと思います。アレンジはとっても現代のロックっぽくって好きですし、ドキュメンタリービデオでリハーサル風景を見るとかなり入念にアレンジを考えているようなのですが、オリジナルで分厚いファルセットを重ねたブリッジの場面、ここではドンの裏声一本だけなんでちょっと貧弱な感じがします。おそらくドンとしては、この曲をシングルとして主張して問題を起こした以上、どうしてもこの曲をやらないとエヴァリー・ブラザーズとしては筋が通らないと思ったのでしょう。

Don: Thank you!


26. Be Bop a Lula


ジーン・ビンセントのロカビリーソングもエヴァリーズにかかれば完璧なエヴァリー・ロックソング。この歌に関してはジョン・レノンやポール・マッカートニーのバージョンのほうが好きですけど・・・。でもサイモン&ガーファンクルはエヴァリー・スタイルでステージ上でカバーをしていました。でもS&Gがやるとどうしてもさわやかなハーモニーになってしまいましたけどね。

Don: Thank you! Long ever Rock'n Roll. Phil and I, we had been in the business before Rock'n Roll.

27. Lucille


ドンの演奏するイントロはCDでは単音のフレーズですが、DVDでは力強いストロークになっています。この曲はBe Bop a Lulaとならんで、エヴァリーズは数々のカバーをまったく自分たちのスタイルに変えてしまう名人だという代表曲じゃないでしょうか。手拍子をしていたピート・ウィングフィールドがピアノで加わると今度はフィルがステップを踏みながら手拍子で観客を引っ張ります。ちょっと歩き方がペンギンみたい。この曲が終わるといったんエヴァリーズは頭を下げて幕へ下がります。しかし当然ながら観客は総立ちで拍手を続けます。そしてアンコールへ。

Don: You will.
Phil: The experiences Don and I have had for the last two nights are so rare. I don't know we'll have another two nights like this in the rest of our lives no matter what happens, I thank you all for, it's just been unbelievable. Thank you.


28. Let It Be Me

この完璧にロマンティックなバラードをまさに完璧な演奏。ここまで2時間も歌い続けてきて、ここにきてベストな歌い方ができるなんてすごいです。鳥肌ものです。まずフィルですが、ホントに真剣な表情で丁寧にドンの口元をにらみながら適切な音量でハーモニーを重ねます。ギターは持っていますが、この曲ではまったく触れずに歌に専念です。そしてドンのリードボーカルですが、とくにソロのパートで情感たっぷりに歌い上げます。これも本当に真剣に歌い上げていきます。それをよこから見つめるフィルの表情。なんとも言えません。DVDでのカメラワークもいいですよ、これ。ドンが遠くを見つめるようにソロを歌い終わるとふっとフィルの顔に向きなおして再びハーモニー。そしてエンディングでは見つめたままのきれいなハモリを決め、観客が拍手を始めると思わずフィルがドンの腕をつかまえてうれしそうに話しかけています。


29. Good Golly Miss Molly

最後のファンサービスとしてでしょう、強烈なロックンロールを持ってきました。この歌で思い出すのはCCRのジョン・フォガティなのですが、エヴァリーズのバージョンもギターの特徴あるリフでかっこいいですね。この歌が終わると、ドンのWe Love You!とともにPrice of Loveのバックバンドによる演奏が始まり、観客たちから花束や贈り物を受け取りながらエヴァリーズは笑顔で退場します。ありがとうエヴァリー・ブラザーズ・・・。こうして、エヴァリーズの歴史第二幕が幕を開けるのです。

Don: Thank you, good night! We love you!

Don: We'll See you again! Real soon! Bye bye, you all!






posted by yossie at 00:00 | 東京 ☁ | コメント(1) | トラックバック(0) | The Everly Brothers
この記事へのコメント
モンクレール コピー
Posted by モンクレール ダウン 新作 at 2013年08月11日 20:28
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