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2005年02月11日

オールド・フレンズ

サイモン&ガーファンクルは「ったい解散していたんでしょうか?オリジナルアルバムの製作をしなくなった、ということであれば1970年の明日にかける橋を最後に解散をしていたことになりますが、1981年、1993年、そして今回の2003年と、3度にわたって大々的な再結成劇を演じています。このOld Friends Tourは、ポールのソロナンバーを中心に組まれた前回の二回の再結成時と違って、あきらかに本格的な「サイモン&ガーファンクル」の再現がステージでなされたものです。1981年のセントラルパーク・コンサートではバンドアレンジで楽しいサウンドだったけれど、ポールのギターが十分に堪能できなかった。1993年のツアーでは今回と同じくS&Gのキャリアを振り返ってデビュー前のレパートリーやTom&Jerry、そして明日にかける橋までの代表曲を演奏するも、アレンジはそっけない感じで半分がポールのソロパートだった。ところが…

オールド・フレンズ ライヴ・オン・ステージ / サイモン&ガーファンクル

oldfriends.jpg


 ところがこのオールド・フレンズ ライブ・オン・ステージはS&Gの代表曲をすべて二人が正面からアレンジに取り組み、現代に蘇らせています。S&Gファンならなんどもなんども聴いてきた楽曲の数々、ところがそのひとつひとつがとても新鮮に聞こえ、しかもオリジナルの味わいを残したまま、というなんとも絶妙なさじ加減のアレンジなんです。なかには決してこれまでの再結成ライブではやってこなかったような曲も選曲されてます。サウンド面では、なによりポール・サイモンのギタープレイがすばらしい。いままでS&Gのコンサート映像といえば、どちらかというとアート・ガーファンクルに見入っていたのだけれど、今回ばかりはポールに目を奪われてしまう。それと、ポールは歌がうまい。安定感がある。このことに気づいてる人はどのくらいいるのかな。波があるアーティのボーカルもこのコンサートではほぼ完璧。1967年のライブ・フロム・ニューヨーク・シティでは張り詰めた緊張感のある二人のプロフェッショナルなハーモニーが聞けたけれど、今回のハーモニーはプロフェッショナルであるとともに温かみもある。なんとも形容のしがたい領域です。

 このコンサートのもうひとつの楽しみはS&Gにかかわるエピソードを二人が語ってくれるところにありますが、CDにはいってるブックレットも、DVDの字幕も、きちんと正しく聴き取り・翻訳がされてないようなので、サイモン&ガーファンクルのページに内容を載せておきます。





posted by yossie at 14:45 | 東京 ☀ | コメント(15) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel
この記事へのコメント
Old Friends Live on Stageのステージ・トークの翻訳ありがとうございます。

ちょいと気になった点:

●Garfunkel:He convinced me that it should be alphabetical, and...
ガーファンクル:ポールは僕を「アルファベット順であるべきだろ」って説得したんですよ。

■上の部分ですが,「ポールは僕に「アルファベット順であるべきだろ」と確信をもたせてくれました。」(今回は,賛成してくれたの意味か?)ではないでしょうか。だって,G&Sなら,アルファベティカル(^.^)
Posted by 大口洋一 at 2005年02月11日 18:04
そこがこのコント(?)の面白いところで、アルファベット順であるべきでしょ、と言われて納得してしまった、とアートがおばかさんを演じてるんです。あとにSmathers Brothersがでてくるので、おそらくボケを繰り返してるトークだと思います。この二重のひねりが面白くって、他のコンサートの音源でもこのとおりしゃべってるんですけど、字幕がうまく訳せてない。っていうか間違ってると思います。そのほうが分かりやすいと思ったのかな…。

ああ、アトランタのコンサートでは"Paul very cleverly convinced me that it really should be alphabetical..."と言ってます。このcleverlyという単語は「賢く」とか「巧みに」という意味がありますので、おそらくこれは意図してだました、という意味だと思います。
Posted by yossie at 2005年02月11日 21:49
いやぁ素晴らしい!

大口さんの仰るアルファベット順の謎は私も不思議でしたので、yossieさんの説明には恐れ入りますです。
敬意を表して「プロフェッサーyossie」とお呼びしたいほどです。

解説も聴き取り翻訳も心から楽しんで味わっています。
ありがとうございました。
Posted by GACHA at 2005年02月12日 15:14
それにしても日本版のDVD/CDの翻訳ってひどいですよね。アートとポールのセリフ入れ替えちゃってるところもあるし…。これまで見てきた中で、一番の手抜きかも。
Posted by yossie at 2005年02月12日 21:41
みなさんのお話、とても面白く、何度か膝を叩きながら拝見しました。

Garfunkel&Simonの2人のやりとりですが、あれはもはや、お客さんも、みんな承知の漫才のネタみたいなもんで、みんなお馴染みなんでしょうね。

ポールが「・・・そうすればいい」とボソッと返す時のアートの嬉しそうな表情が印象的でした。2人とも年齢を重ねて、昔のイザコザを冗談にできるくらい気持ちに余裕が出てきたんでしょうかね?
Posted by ひろみつ at 2005年02月12日 23:05
ええ、お馴染みのネタですね。だってDVD化されてますもん(アクロス・アメリカ)(笑)。今回の『アルファベット順ネタ』はそれのバリエーションですね。

まだ二人でいいアルバムが作れそう…。
Posted by yossie at 2005年02月12日 23:51
ふむふむ。Artieの呆け役とな。(漢字で書かない方が良いか....笑)

そういえば,Alt.music.Paul.Simonでも,話題にしてる人がいましたね。
Posted by 大口洋一 at 2005年02月14日 21:11
ホントだ・・・漢字で書くと危険な響きがする(笑)
それにしてもこの二人、ちがうギャグのセンスを持ってますよね。
Posted by yossie at 2005年02月14日 22:54
Yossieさん、僕もそう思います。漫才で言うとアートがボケでポールが鋭い突っ込みというところでしょうか。いちばん、わかりやすいのはコント55号。これは漫才じゃないけど、欽ちゃんがポールで、二郎さんがアート。・・・・違いますかね(笑)?
Posted by ひろみつ at 2005年02月19日 23:51
すみません、コント55号がわかりません・・・(笑)
ボケはそろでも笑いをとるけど、突っ込みはソロでは冗談を言いませんね。ポールのソロコンサートってその辺が若干平坦な気がしますよね。音楽は文句のつけようがありませんけど。
Posted by yossie at 2005年02月24日 09:53
なに!コント55号がわからんとな!

「欽ちゃん走る!」「今を去ること13年前!」「飛びます、飛びます」がわからんとな!う〜む、そういう世代なのか、昭和は遠くなりにけりでんがな。
Posted by ひろみつ at 2005年02月24日 22:12
こんばんは。正確にはこの記事ではないのですが(すいません)、内容的にここが一番近いかな?なのでコメントつけさせていただきます。

yossieさんが訳して下さったNPRインタビューに出てくるスティーブン・グリーンブラッド氏ですが、彼についてのお話が以下の(ハーバード大の新聞部?)場所に載っています。
http://www.thecrimson.com/fmarchives/fm_03_01_2001/
forthemoment.html#simon_garfunkel_and
(伸びてしまうので途中で改行入れています)
記事中ではStephanとなっていますけど、本当はStephenで、シェイクスピア学者として多数の著作があるようです。この話は彼の持ちネタのようです^^;。きっとかなり誇張されているんでしょうね。ボクサーのレコーディング時にもいたとのことで。
(一瞬、性転換したリンダ・グロスマンだったらどうしようかと...(嘘です。)

 とりあえず、英文学部生2人と建築学部生1人なんていう組合せにならなくてよかった...
 長々と失礼いたしました。これからも楽しみにしております。
Posted by ようこ at 2005年04月18日 19:46
ようこさん!こんばんは。
こりゃあ貴重な情報ですね。…と言ってしまう段階でグリーブラット氏の策略にはまってますね(笑)。確かに、これは彼の持ちネタでしょうね。彼自身もそんなたいした話じゃないと思いながら、身内が見る媒体だから楽しんで話しているような。これがNew York Timesだったらバッシングものでしょうけどね。

確かにハーバード大の構内紙のようですけど、2001年からほうっぽらかしなのかな。

また遊びに来てくださいね〜
Posted by yossie at 2005年04月19日 00:09
引張ってすいません^^;。
>身内が見る媒体だから
確かに(笑。ちなみに他の、これも身内が見るであろう場所Royal Irish Academyでのメンバー紹介(末尾)では…。http://www.ria.ie/committees/irishliteratures/greenblatt.htm
モンティ・パイソンにも参加する可能性があったらしいですよ^^;。
Posted by ようこ at 2005年04月19日 13:29
なんとまあすごいと言うか、ネタをつくりまくる人ですねぇ。わざとでしょうか?ちょこちょこっとだけ関係を作っていろんなところでネタにするのが趣味な方?薬屋を出たところでT.S.エリオットを突き倒した(が、それで彼が死ななかったので、その意味でエリオットの人生にも影響しているなんてニュアンスの)ことも言ってますね。

うーん。ある意味、面白い生き方だ。
Posted by yossie at 2005年04月19日 15:13
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