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2005年03月02日

ゴーン・トロッポ

きらきらと光り輝きながらも、独特の渋みと敬虔さ、そしてポップセンスに彩られたジョージ・ハリスンの1982年のアルバム。ビートルズとして、ソロ・アーティストとして、文句の付けようのないキャリアを築いたアーティストが80年代の音楽シーンで何をすればいいのか、ほんとに難しかったと思いますが、自分の味をうまく時代にミックスさせた一枚。なんで売れなかったのかな。きっとジョージのアルバムに期待されたものが違ったんでしょう。

ゴーン・トロッポ /ジョージ・ハリスン

gonetroppo.jpg


たしかにそれまでのジョージのアルバムやそれ以後のアルバムとは、ぜんぜんキャラクターの違うアルバムです。慈愛の輝きのような優しく心に響くメロディがあるわけでもなく、33 1/3 のようにファンキーでもない、あるいはクラウド・ナインのようなロックンロールでもない。だけど、アルバムごとにきっちりコンセプトを定めてそれぞれの彩を表現するというのは、アーティストとして間違ってないと思います。誰もが認める大作オール・シングス・マスト・パスの後に出したセカンド・ソロアルバムリヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールドなんかよりもこっちのほうがずっと好き。

中身はといえば、多くの批評で言われているように決して「トロピカル一辺倒」だったり、「ほんわかムード満点」だけではありません。しょっぱなの『愛に気づいて』はシンセを多用しているものの、ジョージらしいキャッチーなアップテンポロック。その後も特徴あるメロディの曲が続きますが、オールディーズっぽいドゥーワップだったり、新しい形で神をたたえたり、『ベイビー・ドント・ラン・アウェイ』とか『サークル』のようなしみじみとしたバラードもあって、決して飽きることのない構成。アルバム作りのお手本のような気がするんだけどな。でも、世間的にはとっても評価が低いアルバムです。でも、僕は好きです。







posted by yossie at 13:57 | 東京 ☀ | コメント(2) | トラックバック(2) | The Beatles
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
こちらからもTBさせていただきました。

ゴーン・トロッポ・・。
発売された当時は「これがジョージ?」「ジョージがトロピカルなんてインドじゃなかったの?」「ちっともビートルズを感じない」っていう感じで、どうもしっくり行きませんでした。

しかし、こちらも大人になって今、一人のミュージシャンとして聞けるようになるととてもいいアルバムですよね。
ゴーン・トロッポは、まるでゴッホの絵のように死後になって正当な評価が出来たような気がします。
Posted by Johndo at 2005年03月05日 22:27
TB&コメント有難うございます。
そうですね!ジョージに期待するものって特別なものがあるから、期待しすぎるとえっと思うようなことがあるでしょうね。でもゴーン・トロッポはいいアルバムです。

Brainwashedは見事にジョージらしさあふれるアルバムだったと思います。
Posted by yossie at 2005年03月07日 11:46
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