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2005年03月14日

The Everly Brothers Show

Everly Brothers ShowEverly Brothers Show
The Everly Brothers


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おそらく世の中の人がエヴァリー・ブラザーズと聞いて想像するサウンドとはぜんぜん違うのだろうけど、僕にとってはこれぞエヴァリーズ!エヴァリーズのライブアルバムの決定版です。1970年のアナハイムのホテルで行われたライブショーをまるまる収録したもの。時期的には二人とも疲れ果てていて仲もよくなかっただろうに、そんな懸念を吹き飛ばすようにとにかく元気なロックンローラー二人組み、みたいな感じです。この年二人はテレビシリーズにずっと出演していて、そこでたくさんのビートルズナンバーや、エヴァリークラシックや、その他のオールディーズナンバーを斬新にアレンジして演奏をしています。


司会者の"The Everly Brothers!"という紹介を皮切りに、ショーがスタート。ベースとドラムのリズムをバックにまずはドンがジョークを交えながらの自己紹介。まずは自分たちのルーツや両親に敬意を払って、と前置きしてからシンプルなアレンジのMama TriedKentucky。これはウォーミング・アップみたいなもので、ここからがすごい。ドンの雄叫びとパワフルなドラムで始まるBowling Greenはオリジナルよりアップテンポで完全にロックのアレンジ。Wake Up Little Susieはドンの超高速ギターストロークで始まり、これ以上にないだろうというぐらいのアップテンポアレンジ。フィルのハモリは完璧でまったくずれない。ドラムもオープンのハイハットをかき鳴らしてハードな仕上がり。それに引きずられるようにCathy's Clawnもかなりのアップテンポ。そしてどこまでこの勢いで行くんだろうと思わさせるぐらい畳み掛けるのがBird Dogで、印象的なイントロのギターも超高速でかき鳴らす。さらに続くのがチャック・ベリーのMaybelline。サイモン&ガーファンクルがセントラル・パークでカバーしたバージョンよりもずっとアップビートのロックンロール。ドンも絶叫。フィルはドンのラフな歌い方にまったく動じず、ぴったりと機械のように正確なハモリ。

そしてここからがすごい。僕はこれをPrice of Love Medleyと読んでますが、エヴァリーズ版へルター・スケルターのようなもの。Price of Loveのリズムとメロディーを繰り返しながらありとあらゆる曲を挟みこんで行き、なんと20分もの大ロックメドレー。ビートルズのThe Endやチャック・ベリーのRock and Roll Music、さらにAquariusThe Thrill is GoneIf I Were a Carpenterなどの名曲が歌い継がれ、ギターソロや何度も繰り返されるPrice of Loveのコーラス部。ここで登場するRock and Roll Musicは、ドン・フィルともに絶叫してのハモリがかっこいい。こんなにこの曲をかっこよく演奏している例はありません。

一転して、ドンがゆっくり語りかけます。「次の曲はフィルのお気に入り。この曲でフィルは昔のうまくいかなかったロマンスの数々を思い浮かべるんだ。」 するとフィルが「僕のロマンスはすべてうまくいったよ。」と返します。ドンは「その裏には結構な話がいっぱいあるんだが、これは家族向けのショーだから話すわけには行かないね」と応じて、ジャラーンとギターのイントロ。超スローなAll I Have to Do is Dreamです。この曲のアレンジもこのライブがベスト。ほんとにきれい。そして唯一オリジナルに忠実なアレンジのWalk Right Backをはさんで、再びメドレー。Susie QのスワンプなバージョンやなんとHey Judeまでを演奏。コンサートを締めくくるのはやっぱりLet It Be Meでした。おまけにアウトロはGive Peace a Chance

ドンのロックンローラーぶりとフィルの貴公子のようないでたちが目立ったこのテレビシリーズの貴重な音源。どれだけドンのギターカッティングとフィルのハーモニー技術がエヴァリーズサウンドを作っていたのかがとてもよくわかります。勢いと完璧に息の合ったハーモニーが聴けるこのアルバムは、アレンジとしてはおとなしすぎる1983年の再結成コンサートよりも、ずっと二人のハイクオリティなパフォーマンスが堪能できる好盤です。




posted by yossie at 10:20 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | The Everly Brothers
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