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2006年09月29日

River of Dreams

River of Dreams / ビリー・ジョエル
River of Dreams / ビリー・ジョエル

いよいよ来日が迫ってきました、Billy Joelです。僕も当然行きますよ〜。東京ドームのチケットをとってあります。ビリーは結構おしゃべり好きだし、様々なテレビ番組に出ていて自分のパフォーマンスや曲作りについて話してくれていますが、あの名曲『素顔のままで』を歌っているときもおなかがすいてハンバーガーのことを考えてるとか、すっかりポップソングには情熱が冷めてしまったとか、なんだか普通に考えたらがっかりするような言葉を連発していますが、彼のユーモアがそれを許せてしまうのですよ。

とは言っても、紛れもなく素晴らしいメロディを残してきたわけで、今日からちょっとビリー・ジョエルの作品を取り上げてみようかなと思っております。まずはこの作品から。

僕の場合、ビリー・ジョエルを聴き始めたのは実はこのアルバムからなんですよ。あんまりないでしょ、そういうパターン。もちろんピアノマンは知っていたし、ニューヨーク52番街に入っていた『オネスティ』だって何度も聴いていたけど、アルバムを買って通して聴いたのはこれが初めてでした。

最初に思ったのは、「けっこうロックだ」ってこと。もっと綺麗な曲をピアノでしっとり歌う人かと思っていたので(笑)。冒頭のNo Man's Landからガンガンにロック。痛烈な言葉が続く。クリーンなギターとディストーションのかかったギターが激しく交錯する。声の太くなったビリーがその声量を生かして思いっきりロックしてる感じだ。ピアノマンを期待しているとハードすぎるかもしれない。でも音のつくりが、というかイコライジングが音を全体的に軽くするような処理をされているので、耳にうるさい、ということは感じられない。むしろここまで聴きやすいハードロックはあんまりないんじゃないかなぁ、とも思ったりして。人類による世界の破壊を歌う。

The Great Wall of Chinaはその名の通り万里の長城を比喩に用いた曲だが、これもやはり痛烈なメッセージソング。いったいアメリカでは万里の長城とはどういうものだと教えられているんだろう?なんとなく憧れを抱いているんだろうな、というのは見て取れる。曲はといえばこちらのほうがよりビリーらしいロックソングかな。力強いビートとボーカルながら、美しいメロディとオーケストレーションに支えられて荘厳なナンバー。

3曲目のBlonde Over Blueっていう曲がイイ!こういうのをオリジナリティっていうんですってば。崇める女性をひたすら讃える歌だけど、不協和音的に響くシンセストリングスが印象的繰り返される中、これもまた力強いビートと美しいメロディ。このコントラストにはまいった。コーラス部分のアコギのストロークとビリーのファルセットボイスが美しく、この曲ばっかり聴いてました。

不協和音といえば、次の曲もおかしな音の組み合わせリフで始まる「憂鬱なバリエーション」っていう曲。ブルースですね。バースごとのビリーのシャウトや「ゥンガッ」っとかいう声が面白い。かっこいい。ややテンポはミドルテンポに落ちるけど、ここまでの4曲の流れは見事です。5曲目は…期待を裏切られます(笑)。いい意味で。転調されるリフレインはボーカルの多重録音によるファンファーレのよう。こっからもういっちょ行くぜ、的な曲かな。流れで言うと。

All About Soulはこのアルバムの中では平凡な曲かな。にもかかわらず、おそらくこういう曲がヒットする曲なんだろうな、と思ってしまうのは何でかな。分かりやすいからかも。

Lullabye (Goodnight, My Angel)は本作品中一番よく知られた曲なんじゃないかな。シンプルでありながら美しいバラード。ほぼピアノの弾き語りとストリングス。よくこの歌を自ら解説して弾いているビリーをテレビで見た気がする。彼にとっても本当にお気に入りなんだろうなと思います。この一曲があるためにこのアルバムが素晴らしいものになっているし、逆にこの一曲だけでも聴く価値がある。「オネスティ」や「素顔のままで」よりずっと好きです。

なんともゴージャスなのが次のタイトル曲、River of Dreamsで、とってもブラックな香りのするミドルテンポのゴスペルソング。で、いいでしょうか?(笑)この曲のとってもポジティブな響きが大好き。スーパーヒットになったイノセント・マンに収録されていたLongest Timeっていう名曲アカペラゴスペルにリズムセクションを導入して言ったような曲。これも名作。

アルバムを締め括る2曲はどちらも音楽的には素直なつくりをしているけれど、心に響くシンプルな曲。最後の曲が「ラスト・ワーズ」という名前なのは偶然なのか分からないけれど、これ以降ずっとビリーの新作が発表されることはありませんでした。やり尽くしたんでしょうね。

昔のビリー・ジョエルを聴いた人の中で、どれくらいの人がこのアルバムに辿り着いてきたのか分からないけれど、過去の名作の中にこれがまぎれても全く遜色のない作品であることは言えると思います。とはいっても、彼の昔の名作というのはほんとにすごかった。そのあたりを次回以降に。






posted by yossie at 00:56 | 東京 ☁ | コメント(0) | トラックバック(1) | Billy Joel
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スティーブ・ジョーダン@ビリー・ジョエル
Excerpt: エリック・クラプトンの来日ツアーのバンド・メンバーが話題になっているようだ。デレク・トラックス(DEREK TRUCKS)、クリス・ステイントン(CHRIS STAINTON)、ドイル・ブラムホール?..
Weblog: Muse on Music.
Tracked: 2006-12-01 13:31
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