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2007年01月19日

Destination Unknown

Destination UnknownDestination Unknown
セクスミス&カー


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どうやらエヴァリー・ブラザーズに似てるらしい。と聞きつけて手にとってみたわけですが、しょっぱなから哀愁漂うアコースティック・ギターとホンワカした穏やかな2パートハーモニー。ちょっと全然違うじゃん〜。どっちかというとこれはブラザーズ・フォアとかピーター・ポール&マリーに近いのでは?と思って、しばらくそれでほったらかしにしていました。

がiPodのシャッフルで耳にするたびに心地よくって、ついにはちゃんとアルバムを通して聴くようになってしまいました。日本版のライナーノーツを読んでも、「エヴァリー・ブラザーズみたい」などと書かれているのですが、世の中のエヴァリーズに対する認識の甘さにナミダしながらも、これはこれでよい。ロン・セクスミスとドン・カーによる味のあるハーモニー・ヴォーカルアルバムです。

綺麗なハーモニーをつけてますが、かなりエフェクトは薄めなので、生音が目の前で聞こえてる感じ。ドラムもベースも、ヴォーカルも生々しいです。残念ながらエヴァリーズにしてもサイモン&ガーファンクルにしてもいい音で録音されてると感じられるのがあまりないので、こんな感じで一枚作って欲しいかったなあなんて感じました。こういうアルバムを聴くんなら、ちゃんとしたオーディオセットで聴きたいなあと思います。今ないけど…。スピーカー欲しい(泣)。

一曲目のListenから2パートハーモニーの王道ですが、ロン・セクスミスの書く詩はとても叙情的で平和で、穏やかです。あっ。はまる。はまる。この曲、歌詞を聴きながらメロディに身をゆだねるとキュンときます。『耳を傾けてくれたら、僕がどんなに君のために心を焦がしているか、伝えたい。耳を傾ければ、あの鳥のさえずりも愛の季節の到来を告げているんだって、わかるだろう。』

同じように、続けて演奏されるOne Less Shadow(『見えない手が心を動かして二人を別ち、一つ減った人影が校庭を行くよ』)とか、Lemonade Stand(『レモネードを売るスタンドは、世界の縮図。ちょっとつらいけど、レモネードの歌なんだ』)とか、哲学的ながら優しさに溢れた歌詞が素晴らしいです。レモネードの歌はとっても心に残ります。アメリカでは大人への階段として子供たちにレモネード屋をやらせる風習がありますが、ここでは温かく子供たちを見守り、応援する大人の視線が感じられます。

7曲目にあるOnly Meという曲はバラードですが、これがまた切なくていい曲でした。ストリングスも重ねすぎず、エフェクト薄めながらも後ろからヴォーカルをバックアップしていて、綺麗です。サウンド的にはアルバムを通じてとってもアコースティック。11曲のDiana Sweetsは愛らしい曲で大好き。

これが二人のファーストアルバムとは思えないくらいイキがぴったりなので安心して聴けます。一方で難点を言えば、ちょっと雰囲気が平和すぎるのと、似通った曲が多いので、なかなか聴きこまないと良さが噛み締められないかな。

しかし、何度も言いますが、これはエヴァリー・ブラザーズとは違うと思いますよ。





posted by yossie at 00:09 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | CDレビュー
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