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2007年03月06日

No Ordinary Music

No Ordinary Music / ジェイソン・エヴァリー

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格別に優れていたアルバムじゃないけれど、市場からなくなってしまうとなんとも寂しいもんです。サイモン&ガーファンクルのいとしのセシリアをダンサブルにカバーし、父親のフィル・エヴァリーとも見事な共演を見せたジェイソン・エヴァリーの元気なデビュー・アルバム。「本気でトゥルー・ラヴ」なんて言う日本でのヒット曲も生まれたようで、いかにもこれから売れそうな感じはあったんですけどね。

ジェイソン・エヴァリーは、エヴァリー・ブラザーズのフィル・エヴァリーの息子で、このアルバムを出した1995年当時は25歳。実に等身大の音楽というか、まるで気取らない作風。逆にいえば作曲のテクニックにおいては特に秀でたものがあるわけではなくて(これに関して言うと父親のフィル・エヴァリーもそうだけど…汗)、天性のセクシーヴォイスと歌唱力だけで押し切ってしまっているようなアルバムだ。

でもそこが嫌味がないんですよね。何回か聴いてるとすぐに全曲メロディを覚えてしまいます。アルバムは穏やかなアコースティックギターのストロークから始まって、いかにもエヴァリーの血筋という感じ。それもそのはず、このスケールの大きいバラードAll I See is Youではジェイソンのヴォーカルが前面に出ていながら、父フィルが3度下のハーモニーでどっしり支えるという、エヴァリースタイルとは逆(?)のパターンで感動的。

このアルバム自体、実はドイツ発。当時ドイツで多くの演奏をこなしていた彼のバックグランドを感じさせますが、アメリカン・カントリーフレイバーを感じさせる一曲目の次はいかにもヨーロッパらしいポップスで、前述したようにこの本気でトゥルーラヴという曲は日本でもヒットしたためか、最近でもテレビなどでかかっているのを耳にします。リズムセクションは当時の流行の打ち込みサウンドで、ミディアムテンポのビートの上にポップなメロディののっかった楽しさと切なさが同居したような曲です。

その延長線上に「いとしのセシリア」のカバーもあります。オリジナルよりもビートの強調されたダンサブルなバージョンだけれど、ここでもフィル・エヴァリーの下のハーモニーとジェイソンの多重ボーカルによって楽しげな雰囲気は健在。CDにはもうひとつのバージョンが収録されていて、こちらはシンセ音もバリバリで豪華な音のつくりでさらに楽しい。

ビートの利いたナンバーはどれも楽しくて爽快だけど、バラード群は一転してスケールが大きくて(というか歌いっぷりが見事で)頭から離れないやさしいメロディが多いです。なかでもAfter Loving Youでは「君を愛した経験のあとに、僕はこの先何をしていったらいいんだ?」という切ない別れを歌った傑作バラード。転調でどんどん盛り上げていきます。エヴァリー親子でだんだんと声を張り上げていきます(笑)。

If You Were Here With Meでは感情の高ぶりと共にどこまでも高音にボーカルが跳ね上がっていき、音域の広さを見せ付けます。この声の張りは父親にはなかった魅力です。

いずれにしても、いま持っていない人はこれを手に入れることは非常に難しいと思いますが、なんだか自分の記憶からも消えてしまいそうで(笑)間奏をここにメモしておきました。彼のニューアルバムもどうやらいい雰囲気(ちょっとロックよりかな?)のようなのでぜひ聴いてみたいと思っています。







posted by yossie at 01:59 | 東京 ☔ | コメント(0) | トラックバック(0) | The Everly Brothers
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