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2005年05月19日

Pass the Chicken and Listen

Pass the Chicken & ListenPass the Chicken & Listen
The Everly Brothers


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個人的な好みだけど、僕がカントリーに求めるのは本来の泥臭さとか、底抜けの明るさとかではなくて、どちらかというと爽やかさとシンプルさなんです。だから世に言うカントリーの中でほんとに気に入るものはあんまりないんだけど、これは好き。なぜならとっても美しいのに、カントリーの王道を行っていて、しかも爽やかだから。


エヴァリーブラザーズ解散前最後のアルバムです。内容的にはRootsのような「原点に戻る」をコンセプトにしたアルバムですが、カントリーへの回帰とまとまり感から言えばこちらのほうがはるかに上です。とにかく全編カントリーロックの香りがぷんぷんしてます。しかもハーモニーが前作に比べてものすごくタイト、かつ感情的で、ボーカル・ハーモニーの完成度から言えばこのアルバムが最盛期ではないかと思われるぐらい素晴らしいです。

前作Stories We Could Tellがジョン・セバスチャン、ラス・カンケル、デラニー&ボニー・ブラムレットらをはじめ、グラハム・ナッシュ、ライ・クーダー、ジム・ゴードン、その他大勢の有名ミュージシャンが脇を固める奇跡のバンドアルバムだったのに対して、今回はドンが再起をかけてあくまでエヴァリーズらしさを前面に押し出そうとした意図が見て取れます。

オープニングのLay It Downは力強くエモーショナルなるなバラード。フィルの(唯一の)お気に入りのナンバー(このアルバムはドンとチェット・アトキンスの主導で作られており、フィルの色はあまり出てないかもしれません)。Husbands and Wivesではこのころのエヴァリーズらしい繊細なハーモニーが聞けます。ストーンズのNot Fade Awayももともとはバディ・ホリーがエヴァリーズのために書いた曲です。Sweet Memoriesはため息が出るほど美しい二人のハーモニーが聴き所で、こんなに美しいバラードはあまり他にないんじゃないでしょうか。

その他にもアップテンポのロックもあるし、もろカントリーらしいフィドルの音も楽しげで、カントリーファンならずとも聞く価値のあるアルバムだと思います。この直後に解散したなんて信じられません。



posted by yossie at 23:59 | 東京 ☁ | コメント(0) | トラックバック(0) | The Everly Brothers
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