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2005年09月06日

Two Yanks In England

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The Everly Brothers


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1960年代のブリティッシュ・ポップが好きな人にはいいアルバムかもしれない。サウンドはとってもブリティッシュだし、洗練されているし、楽曲も親しみやすいものばかり。たたみかけるビートもあれば、切ないバラードもあり、コーラスワークも巧み。Bye Bye LoveWake Up Little Susieのようなアメリカン・カントリーロックのエヴァリーズしか知らない人にとっては、これほど爽やかなブリティッシュ・ロックがエヴァリーズだとはほとんど気づかないでしょう。30以上もあるエヴァリーズのアルバムの中でもTOP3に入るぐらい好きなアルバムです。でもなぜ、エヴァリーズが英国風のアルバムを作ったのか?その秘密はホリーズにあります。

ビートルズ旋風以来のイギリス・ポップミュージックの繁栄はアメリカではBritish Invasionと呼ばれ、次から次へとイギリスの音楽が全米へ流れ込んできました。一方で1966年、本拠地アメリカでヒットチャート上では陰りを見せていたエヴァリーズンの人気は、ヨーロッパ、とりわけイギリスでは依然として高いものがありました。そんな中でエヴァリーズはロンドンへ乗り込み、イギリスのミュージシャンと競演してイギリス向けのアルバムを作ることになります。もともとドン・エヴァリーがグラハム・ナッシュと交流があったため、ホリーズと一緒にアルバムを作ることになったのです。

それがこのアルバム。結果としてはなんと12曲中8曲がホリーズの提供した曲で埋め尽くされるという異色の作品となりました。そしてほとんどの曲でホリーズが演奏に参加し、ジミー・ページもセッションには参加しています。演奏とハーモニーはとってもタイトで素晴らしく、イギリスらしい洗練された雰囲気も感じさせます。いつものエヴァリーズのように2声のハーモニーだけでなく、いくつもコーラスを重ねる作風のせいか、ホリーズのアルバムにも聞こえますね。

ホリーズの提供した曲としてはSing That Would Never Changeが秀逸。ちょっとビートルズのLive at the BBCに入っていたI'll Be On My Wayっぽい雰囲気の爽やかな佳曲。ホリーズ自身も気に入ったと見えて、あとから自分たちで録音してヒット曲Carrie AnnのB面に収録しています。

もうひとつ、Like Everytime Beforeと言う曲があります。アコギの細かいカッティングとパーカッションでリズムを刻み、マイナー調のメロディーを滑らせていくのはまさにホリーズ。ここではフィルがソロで歌っていますが、まるでホリーズのBus Stopのように聴こえます。この曲も2年後にホリーズ自らレコーディングしています。

その他にも当時のイギリスでのヒット曲をカバーした作品やドンとフィルによるオリジナルがちりばめられています。この辺は姿勢としてどうなんだろう、なんとなくイギリス人に媚びてるところがあるのかなとも思いますが、結果としてこれだけ聴きやすく統一感のアルバムが出来上がったのだから歓迎したいと思います。全体的にホリーズのタイトな演奏とコーラスにバックアップされたエヴァリーズのハーモニーが活き活きとしている、爽やかで上品なロック作品に仕上がっています。

そんなわけで、初期から中期のビートルズが好きな人は買って損はないです。ホリーズが好きなら、マストアイテム。






posted by yossie at 00:55 | 東京 🌁 | コメント(0) | トラックバック(0) | The Everly Brothers
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