Song Watermark > Simon&Garfunkel

2007年02月09日

Simon & Garfunkel メニュー

サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)関連の記事はこちらにまとめておきます。この記事は随時更新されます。

◆アルバム・レビュー

●サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)
1964年 水曜の朝、午前3時(Wednesday Morning,3A.M.)
1966年 サウンド・オブ・サイレンス(The Sound of Silence)
1966年 パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム
1968年 ブックエンド(Bookends)
1968年 卒業−オリジナル・サウンドトラック(The Graduate)
1970年 明日に架ける橋(Bridge Over Troubled Water)
1982年 セントラル・パーク・コンサート
2000年 ふたりの夢、ひとつの夢
2003年 オールド・フレンズ・ライヴ・オン・ステージ


●ポール・サイモン(Paul Simon)
1965年 ポール・サイモン・ソングブック
1972年 ポール・サイモン Paul Simon
1973年 ひとりごと There Goes Rhymin' Simon
1974年 ライヴ・ライミン Paul Simon Live Rhymin'
1975年 時の流れに Still Crazy After All These Years
1980年 ワン・トリック・ポニー One Trick Pony
1983年 ハーツ・アンド・ボーンズ Hearts And Bones 1 2 3
1986年 グレイスランド Graceland
1990年 リズム・オブ・ザ・セインツ
1997年 ザ・ケープマン Songs From The Capeman 1 2 3
2000年 ユー・アー・ザ・ワン You're The One
2003年 Live at Tower Theater
2004年 メイキング・オブ・グレイスランド
2006年 サプライズ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2006年 Recorded As Jerry Landis

●アート・ガーファンクル(Art Garfunkel)
1973年 天使の歌声(Angel Clare)
1975年 愛への旅立ち(Breakaway)
1978年 ウォーターマーク(Watermark)
1979年 フェイト・フォー・ブレックファスト
1981年 シザーズ・カット〜北風のラストレター
1986年 アニマルズ・クリスマス(The Animals' Christmas)
1988年 レフティー(Lefty)
1993年 アップ・ティル・ナウ(Up `Til Now)
1996年 アクロス・アメリカ(Across America)
1997年 心の詩(Songs From A Parent To A Child)
2002年 心の散歩道(Everything Waits To Be Noticed)
2003年 Grateful: A Song of Giving Thanks
2007年 Some Enchanted Evening(2007年)

◆記事
NPR Simon & Garfunkel Interview 翻訳 1 2 3

◆関連する作品など
Art Garfunkel Live By Request

posted by yossie at 01:29 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2007年02月08日

Art Garfunkel Live by Request

National Lampoon Radio Hour: It's About Time, Vol. 1National Lampoon Radio Hour: It's About Time, Vol. 1
Various Artists


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


またまた変なものを聴いてますが、これもiTunesで配信中ですのでダウンロード可能な人は聴いてみると面白いかも…。ってこれひとつ150円でも高い気がする(笑)。アーティが大好きな人は心が傷つくからダウンロード禁止!

iTunesではこちら→National Lampoon Comedians - All New National Lampoon Radio Hour


この中にArt Garfunkel Live by RequestというトラックがPart1から3まで三つ入っていて、それぞれがアーティがいかに人に知られていないかを揶揄したコメディというか、コント。もちろん登場しているのは本人ではありませんが…。

続きを読む
posted by yossie at 00:41 | 東京 ☀ | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2007年02月07日

Paul Simon Recorded as Jerry Landis

Recorded As Jerry LandisRecorded As Jerry Landis
Paul Simon


See details at Amazon
by G-Tools


なんとなくiTunesでポール・サイモンのユー・アー・ザ・ワンを聴いていたら、ウィンドウ下部のミニストアにこのジャケット写真が!おーiTunes Storeでダウンロードできるようになってるのね!ということでアルバム1500円で即効ダウンロードしてしまいました。今聴いてます。

iTunesでダウンロードしたい方はここ→Paul Simon - Paul Simon Recorded As Jerry Landis


さて、内容は以前のエントリでも紹介したふたりの夢、ひとつの夢とおんなじ様な内容かなぁと思って聴き始めたんですが、全然知らない曲ばっかりでした。最後のBeat Loveくらいかな。しかも結構録音が綺麗でクリアな音がします。とりあえず曲目を並べて見ましょうか。


続きを読む
posted by yossie at 00:54 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月25日

Surprise その12

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


うう。ようやくここまで辿り着きました(涙)。ようやくSurpriseの最終回です。Father and Daughterです。もちろんポール・サイモンのファンの方はご存知のことかと思いますが、この曲は、2002年のアニメ映画THE WILD THORNBERRYS MOVIEの主題歌で、アカデミー賞にもノミネートされた曲。それもそのはず、すごくメロディアスでリズミカルで、そして優しい歌詞はいかにも万人向けで、ポール・サイモンのファンにとっては喜ぶべき、久々の「ポップソング」だったのです。これの日本盤サントラのライナーノートには「バックコーラスのエイドリアンはポールの娘か」と書いてあった。おいおい息子でしょ。

それはともかく、なんだってこの曲が入ってくるんだろうってすごく不満だったな、最初は。ぜんぜん他の歌とコンセプトが違うし、絶対に合わないと思って。すごく好きな歌だから、無理やり最後に入れるなんてことをしてほしくなかった。でも、フィットするようにだいぶ音をいじってきましたね。

続きを読む
posted by yossie at 19:56 | 東京 🌁 | コメント(5) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月24日

Surprise その11

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


さあて、いよいよ終盤ですね。終わりが見えてきました。って言ってもS&Gファンの皆様ご安心ください。これやってるあいだに色々とやりたいネタが見つかってきたので、続きますよ〜。いろいろと。なかなか歌に隠されたものを推測しながら穿り返すのはやめられませんな。それが私ですよ。That's Me.

この歌、いきなり変わりますよね。雰囲気が。空間を空気が揺らぐような音がしたかと思うとロボットを思わせる機械音が鳴り響くような音。そしてさんざんいろんな歌をあの手この手で歌ってきながら「さあ退屈な話はとばそう」と大胆不敵な宣言。

実質上アルバムの最後の曲ですよね。Father and Dauthterはボーナストラック的な意味合いが大きいと思うので。そのつもりで書きます。

続きを読む
posted by yossie at 01:26 | 東京 🌁 | コメント(6) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月18日

Surprise その10

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


Once Upon A Time There Was An Oceanって、ずいぶんと不思議なタイトルだなあと。ワールドカップ日本対クロアチアの中継に目もくれずに書き始めてみる(笑)。むかしむかし、って物語を話して聞かせるときに言う「むかしむかし」ってせいぜい数百年前の話。だけど、この曲のタイトルは「むかしむかし、大きな海がありました。」って。それってすごく前のことなんじゃない?湖や川なら数百年のうちに消えたりするけど、大洋となると、何万年っていう単位ですよねぇ。少なくとも。

この歌、ぜったい飛ばして聴いてる人多いと思うんだけど(笑)まあそういわずに味わってみましょう。

続きを読む
posted by yossie at 22:09 | 東京 🌁 | コメント(7) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月14日

Surprise その9

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


いろんな方から意見を頂くと、いろいろ新しい面が見えて面白いですね。ほんと、ポール・サイモンはネタとしては面白すぎます。面白いので、ちょっと疲れてきたなぁと思いつつ、今日も書いちゃいます。皆さんついてきてますか〜?

最近のインタビューではあれだけ「直接政治的な歌はつくらないよ」と言ってるのに、結構つくってるじゃん?って気もする今日この頃。だけど、今回紹介するAnother Galaxyは政治とは明らかに無縁。ひょっとするとこの曲がいちばん、聴けば聴くほどじわじわと感動する曲かな。

続きを読む
posted by yossie at 02:38 | 東京 🌁 | コメント(11) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月12日

Surprise その8

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ちょっと一息、とか言って、いきなりここでローリング・ストーンズのアルバムをとりあげたら、クレームが来るんだろうな(笑)。いやいや一気に行きますよ。つぎはI Don't Believeです。Wartime Prayersやその他のいくつかの曲もそうだし、この曲もそうなんですが、ドラマーが二人。ポール・サイモンとブライアン・イーノという二人が表のコラボレーションなら、裏のコラボレーションはドラムのスティーヴ・ガッドとロビン・ディマジオの二人ですね。この二人がやることで独特のリズムトラックが出来上がっているといっていいでしょう。時に優しく、時に荒々しいこの曲は、アルバムの中でももっとも哲学的な歌かもしれません。

続きを読む
posted by yossie at 00:00 | 東京 ☔ | コメント(7) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月11日

Surprise その7

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


いやあ重いですね、Wartime Prayer(笑)。ポールのこういうシリアスな面をものすごく久しぶりに見るような気がします。現代社会の問題点をここまでつきつめて哲学者のように語る彼の姿は、頼もしくもあり、一方で事態の深刻さを再認識する想いでもあります。

この次に来るBeautifulという曲は、曲調ががらっと変わってとっても斬新な英語の語り口調に加えて、深刻なテーマを扱っていながら決して暗くなることなく、愛と希望を描いてくれるとっても良い曲だと思います。


続きを読む
posted by yossie at 00:40 | 東京 ☁ | コメント(8) | トラックバック(1) | Simon&Garfunkel

2006年06月07日

Surprise その6

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


1990年8月、経済の行き詰まりを背景に石油問題でごたごたしたイラクがクウェートに侵攻したとき、僕は高校生で授業中だった。隣に座っていた女の子が「戦争が始まった」と囁いてきた。彼女の耳にはイヤフォンが机の下の小型ラジオからのびていた。ベトナム戦争のときにも生まれてないから、あのアメリカが戦争を起こすなんて世界はどうなってしまうんだろうと恐怖したのを覚えている。後に「湾岸戦争」とよばれるこの戦争を指揮していたのはジョージ・ブッシュ大統領だった。「ミサイルが飛んでるらしいよ」と、彼女は言った。

2001年9月11日、会社の寮で一人テレビを見ていた僕は、ブラウン管に写されているライブ映像がとても現実のものとは思えなかった。飛行機が次々とアメリカの象徴とされる建物に激突していく。誰が何をしてようとしているのか、全く理解できず、一睡も出来なかった。アメリカ留学時代にワールドトレードセンタービルでとった記念写真がある。その写真の背景に映っていたものすべてが、もうないのである。アメリカはまずアフガニスタンをアルカイダ撲滅の旗印の下に侵攻し、つづいて大量破壊兵器を持っているとしてイラクに戦争を仕掛けた。これを指揮したのは、息子のほうのジョージ・ブッシュ大統領だった。

ポール自身が語っているようにこのアルバムは、アメリカ同時多発テロ、いわゆる9.11や、それによるジョージ・ブッシュ政権下の右翼化したアメリカを背景に生まれている。Wartime Prayerはそんな戦時下の狂気を静かに、しかし力強く警告している。


続きを読む
posted by yossie at 01:24 | 東京 ☔ | コメント(7) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月05日

Surprise その5

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


未体験ゾーンの長期連載に入ってますが、まだ4曲目にさしかかるところです。まずいですね。長すぎ。でもとりあえず腹筋しておきました(笑)。そのぐらい気合入れないと、この曲は対峙できないからね。今日はSure Don't Feel Like Loveです。You're the OneにあったPig, Sheep and Wolvesみたいに、あえてポール・サイモンらしからぬ曲をやろうという意図が見えるような気がするな。でもボ・ディドリー調のリズムに独特のドラムをのっけているところ(これをスティーヴ・ガッドがやってくれてるのが嬉しい)は新しいけど、やっぱり歌詞の組み立て方はいかにもサイモン。

サウンド面に比べて、歌詞の内容があんまりポジティブじゃない。ひどく内省的。この裏側には何かが潜んでいるはず。だからこの曲を積極的に理解しようとすると、かなりの冒険的な推測をしないといけない。ので、してみます!


続きを読む
posted by yossie at 23:59 | 東京 ☀ | コメント(5) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

Surprise その4

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


今日から腹筋運動を始めてみました。今日は30回x2の計60回だけです。まだまだだなあ。って、なんだか分かる人にはわかりますよね(笑)。Outrageousですよ。すべてはラブソング…なんて穏やかなエンディングで前の曲が終わったと思ったらいきなりイントロなしで"It's Outrageous!"というポールが叫ぶ。このインパクトはすごいものがあります。大体、Outrageousなんて、ちょっと強い怒りの言葉のタイトルのついた歌がトラックリストに入っていたこと自体インパクトがあってすごく驚きだったんですが、このサウンドもすごく驚きですね。

アルバムの中ではストレートなほうですが、結構ひねった歌詞。グルーブ感がたまらないポール・サイモン流ヒップホップ・ファンクかな?音はシンプルなように見えてかなり作りこんでるというか、緻密に様々な音が重ねあわされてひとつのうねりを作り出している感じがするので、ライブは難しそう。ここでのドラムはスティーヴ・ガッドが連れてきた(らしい)ロビン・ディマジオ。この人も大ベテランですね。

さて、Outrageousを見ていましょう。


続きを読む
posted by yossie at 00:01 | 東京 ☁ | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月04日

Surprise その3

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


前回はインタビュー全訳して寄り道をしてしまいましたが、いやあ、あれを聴くとくっきりとこの作品の背景が分かりますね。今回からまた一曲ずつ見ていこうかなと思いますが、異例の長期連載になりそうですのでポール・サイモンにあまり興味のない方、すみませんちょっとご辛抱を(笑)

さて、1曲目のHow Can You Live in the Northeast?がアルバムの主題を強く打ち出す曲だと分かりましたが、この先はどうなるのでしょう。壮大なエンディングから、次の穏やかな『すべてはラヴ・ソング(Everything About It Is A Love Song)』に流れていきますが、この曲も重要な意味を持ちます。なぜならなぜこのアルバムがSurpriseと呼ばれるのか、そのわけが隠されているから。

続きを読む
posted by yossie at 00:22 | 東京 ☁ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月02日

Surprise その2

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ポールのアルバムとしてはいい意味で異色の作品となっている本作。英語と言う言葉のつむぎ出すメロディとイーノを迎えた新しいサウンドが、このアルバムのひとつの特徴であることは前回述べましたが、歌詞の面で見るとどうなっているのでしょうか。Hearts and Bones以来の、自伝的な作品のようにも見えます。ほとんどの歌詞が本人のメッセージを明確に伝えているし、『すべてはラブソング(Everything About It Is a Love Song)』や『Sure Don't Feel Like a Love』、『That's Me』『Father and Daughter』あたりはポール自身の出来事や気持ちをそのまま歌っている感じがします。しかし一方で、2000年以降の様々な憂慮すべき世界情勢が、『How Can You Live in the Northeast?』『戦時下の祈り』のような曲を生み出しています。その辺の背景をABCニュースのインターネットエディションでポール自身が語っているので、それを全部翻訳してみたいと思います。

続きを読む
posted by yossie at 00:30 | 東京 🌁 | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年06月01日

Surprise その1

サプライズサプライズ
ポール・サイモン


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ポール・サイモンの新作は、ブライアン・イーノとのコラボレーションによるとんでもない傑作。大部分のプロデュースはポールが行い、音の感覚的な空間作りをイーノが行っているような印象です。ポールが著名な音楽ライター、ビル・フラナガンとのインタビューで答えたところによれば、「ブライアン・イーノの作品は昔から尊敬していて、最初に僕が自分の取り掛かっていたものを彼に見せたんだ。そしたら彼は彼の音の作品を並べて見せてくれて、それらをうまいこと僕の音楽の上に乗っけてくれた。その瞬間に、この二つの要素が結びつくことが出来るんだって感じたよ。イーノの音と、僕のやってた音、ギターとリズムがね。彼のインスピレーションがなければ決してありえなかっただろうカタチで出来上がっていったんだ」と、語っています。実際イーノが施した音の装飾はポールの作品をこれまでになく芸術的に、妖しく、鋭角的に仕上げています。

ただし、決して分かりやすいアルバムではないと思います。とくに日本人のファンにとっては。なんでかっていうと、ポールの生み出す英語の語感のあやつり方が年々重要になってきていて、英語にこめられた感情や、そのセンテンスの通常会話での鷹揚と歌われ方の差だとか単語の発音される長さだとかが、複雑なリズムの中でもっともキャッチーな要素として作品を彩っているからなんです。わかりやすいメロディー、ではなくて。なんだか難しいですね、この言い方。ちょっとゆっくり色々説明を試みてみましょう。

続きを読む
posted by yossie at 00:00 | 東京 🌁 | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年05月17日

メイキング・オブ・グレイスランド

メイキング・オブ・グレイスランド/ポール・サイモン
メイキング・オブ・グレイスランド/ポール・サイモン

ポール・サイモンの傑作アルバム、グレイスランドは偉大なアルバムであると言うことは誰もが認めるところであるとしても、それがどのように作られたかを本当に理解するのは難しいでしょう。アフリカの人種問題や政治闘争、国連のアパルトヘイトに対する隔離政策といった政治的背景、またはアフリカ音楽の探求・アメリカンロックとの融合という文化的背景に目が行き過ぎて、音楽製作そのものの素晴らしさにになかなか目が行かないけれど、これはほんとに音楽を知り尽くしたポール・サイモンの天才の偉業。その一端を、解き明かしてくれるのがこのDVDです。字幕に間違いが多すぎるのが残念だけど…。


続きを読む
posted by yossie at 00:21 | 東京 🌁 | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年05月14日

Grateful

Grateful: A Song of Giving Thanks (Julie Andrews Collection)Grateful: A Song of Giving Thanks (Julie Andrews Collection)
John Bucchino Anna-Liisa Hakkarainen Art Garfunkel


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



心が癒される、とかそういうレベルのものじゃないと思う。これは絵本だけど、哲学書でもある。あまりに恵まれた世の中、人は何を喜び、なにに感謝しなくてはいけないかを忘れてしまった。だから、この本は絶対に読まなきゃいけないんです。些細なことで悩むのはやめよう。贅沢な欲張りはやめよう。文字だけだったらけして素直に入ってこなかったかもしれないけど、ここにあるのは、John Bucchinoのミュージカル曲があのサウンド・オブ・ミュージックで有名なジュリー・アンドリュースによって絵本となり、フィンランド人アーティストの絵と、アート・ガーファンクルによるCDがついている、マルチメディアな読み物なのです。読むたびに、聴くたびに、優しさと力が湧いてくる。

続きを読む
posted by yossie at 01:00 | 東京 ☔ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年05月05日

Songs From the Capeman その3

ザ・ケープマン/ポール・サイモン
ザ・ケープマン/ポール・サイモン

さて今日で最終回です。ポール自身のライナーノートによれば、「50年代のスタイルとラテンスタイルの二通りで曲を書くことで、プエルトリコとニューヨークの二つの文化と時代を行き来することを試してみたかった」とのこと。もちろんそれまでにブラジリアン・ドラムや西アフリカのギターを学んできたことが役に立っていると認めています。ニューヨークに住んだことがない人にはあんまり実感がわかないかもしれませんが、あの町ってかなりの割合の人が、プエルトリコや周辺のラテンアメリカの国から流れてきている人で、英語とスペイン語両方話せるというのが普通なんですよね。

アルバムの後半では、アメリカ社会の影の部分で苦しむさまざまな人々にスポットが当てられ、さらにサルバドールが正気を取り戻していくことによって、彼を取り巻く環境や人々の狂気が逆に浮き彫りにされていく過程を見事に描いています。

続きを読む
posted by yossie at 02:20 | 東京 ☀ | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年05月04日

Songs From the Capeman その2

ザ・ケープマン/ポール・サイモン
ザ・ケープマン/ポール・サイモン

なぜ殺人犯を扱った物語が、こんなに美しいのでしょうか。

おそらく、このミュージカルが興行的に失敗に終わったのは、殺人者であるサルバドール・アグロンやギャング団の少年たちに同情的なストーリーだったからでしょう。ではあえてポールがこのテーマを取り上げたのはなぜだったのか?その答えが、つづられていきます。サルバドールの不幸な生い立ちとギャングの掟。白人による人種差別社会とマスコミによる集団弾圧。決して日のあたることのなかったその裏側に、スポットを当てたのがこの作品でしょう。

続きを読む
posted by yossie at 01:30 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年05月03日

Songs From the Capeman その1

ザ・ケープマン/ポール・サイモン
ザ・ケープマン/ポール・サイモン

ポール・サイモンの待望のニュー・アルバムサプライズがまもなくリリースされます。日本版は5月24日輸入版は5月9日にそれぞれ発売されるのでこの際予約してしまって(笑)、ちょっとその前にいろいろ復習しておきましょう。で、この作品なんですが、素晴らしい音楽性とストーリー性を持った大傑作アルバムだと思うのです。が、なぜあんまり話題に上がらないんですかねぇ。

続きを読む
posted by yossie at 10:50 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年04月15日

天使の歌声

天使の歌声/アート・ガーファンクル
天使の歌声/アート・ガーファンクル



サイモン&ガーファンクルが最後のアルバム明日に架ける橋を発表したのが1970年だから、それからこのアート・ガーファンクルの最初のソロアルバムが完成するまでに3年の月日がたっているんですね。一般的にはポール・サイモンがS&Gのクリエイティブな部分を支えていたと思われがちだけれども、このソロ一作目を聞くだけでアート自身がとてつもない才能の持ち主で、確立された自分の世界観を持っていたんだなあと納得してしまう。

邦題の『天使の歌声』は彼の透き通った歌声の代名詞でもあると同時に、原題のANGEL CLAREからくる感覚的なインスピレーションかもしれませんね。このエンジェル・クレアというのはイギリスの作家トマス・ハーディの『テス』(岩波文庫 上巻下巻下巻)に登場する、人間の弱さやエゴを体現するような危うく脆い人物で、その彼を愛する純粋無垢なテス・ダーバヴィルの美しく儚い恋の物語が、『テス』である。と、言うことは、その美しくも危うく儚い物語の背景を重ねたくてこの名前にしたのだろうか、というとアート本人は「ただ語感がすきなだけ」ということみたい(笑)。でもね、もし読んだことがあるなら、「エンジェル・クレア」と聞くだけである種の複雑な感情を呼び覚まされると思うので、絶対意識してたと思いますよ。

まあそれはともかく、中身を聴いてみましょうか。
続きを読む
posted by yossie at 12:07 | 東京 🌁 | コメント(6) | トラックバック(1) | Simon&Garfunkel

2006年03月03日

S&G NPR Interview その3

●NPR Simon & Garfunkel Interview 翻訳 その3

サイモン&ガーファンクルが二人で出演したNPRラジオインタビューを個人的に翻訳してみたものです。聞き流しながらかなり急いで書いたのであまり一語一語正確にはなってませんが、これを日本語で楽しめる資料が他になく、しかも中身が非常に興味深い内容なのでそのまま載せました。(第3回)

もとネタはこちらです→Simon and Garfunkel, The Interview


続きを読む
posted by yossie at 00:00 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年03月02日

S&G NPR Interview その2

●NPR Simon & Garfunkel Interview 翻訳 その2

サイモン&ガーファンクルが二人で出演したNPRラジオインタビューを個人的に翻訳してみたものです。聞き流しながらかなり急いで書いたのであまり一語一語正確にはなってませんが、これを日本語で楽しめる資料が他になく、しかも中身が非常に興味深い内容なのでそのまま載せました。(第2回)

もとネタはこちらです→Simon and Garfunkel, The Interview


続きを読む
posted by yossie at 00:00 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2006年03月01日

S&G NPR Interview その1

●NPR Simon & Garfunkel Interview 翻訳 その1

サイモン&ガーファンクルが二人で出演したNPRラジオインタビューを個人的に翻訳してみたものです。聞き流しながらかなり急いで書いたのであまり一語一語正確にはなってませんが、これを日本語で楽しめる資料が他になく、しかも中身が非常に興味深い内容なのでそのまま載せました。

もとネタはこちらです→Simon and Garfunkel, The Interview

続きを読む
posted by yossie at 00:00 | 東京 ☀ | コメント(0) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年09月04日

レフティー

レフティー / アート・ガーファンクル
lefty.jpg

マリファナというのはある意味アメリカ文化と切って切れないところがあって、それ自体の良し悪しは日本人には判断できないけれど、アート・ガーファンクルに日本のファンが期待していたのはそういうアメリカの不良っぽさや未熟な側面から離れた、純粋さ・純朴さだったと思う。残念なことに2度目が起こってしまいましたが、今日は僕の誕生日、アーティのアルバムを取り上げてみましょう。

続きを読む
posted by yossie at 12:30 | 東京 🌁 | コメント(7) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年08月11日

Hearts and Bones その3

はい。間が開いてしまいました。その間にずいぶんこのアルバムについて考える機会があったんですけど、やっぱり考えても考えてもこのアルバムって、こういうアルバムだ、っていう言葉が思い浮かばない。不思議な作品ですね。さて、今回で残り5曲を一気に行ってしまいましょう。

Think Too Much (a)は(b)とうって変わって、軽いノリのちょっと華やかなナンバー。ですがあんまり僕は面白いとはいえないです。冒頭から登場するキャッシュレジスターのような音は人間の社会活動の象徴としての「計算」でしょうが、少年時代から育った環境を述べつつ、最後には結局ぐだぐだ言ってないであの娘をゲットしなきゃ!とはいかにもポールらしくない気がします。

続きを読む
posted by yossie at 12:02 | 東京 🌁 | コメント(3) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年07月10日

Hearts and Bones その2

七夕も終わって、日曜のオフィスに一人ぼっち。こういうときはブログを更新してしまえ。

そんなわけで続きです。Think Too Much(b)ですが、ものすごく機械的な伴奏ですね。人間の精神構造をできるだけ自然界の摂理や細胞の増殖運動のレベルまで単純化して、冷静に考えようという意図だと思います。感情に走り始めるとこういうものはまったく意識されない馬鹿げた存在になってしまいますが、所詮人間の考えることなんて脳内のひとつの動きに過ぎないんですね。でもそれさえも自分自身でコントロールできないなんて、どうなってるんでしょうね。ひゅーまんびーいんぐってやつは。そんなことを冷静に冷たく表現している曲じゃないかなと思います。

続きを読む
posted by yossie at 12:52 | 東京 ☔ | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年07月01日

Hearts and Bones その1

ああ、とうとう書き始めてしまった。このアルバムについて書くということは正直言って、収拾のつかないことになるのが目に見えているのです。大好きなアルバムなんだけど、それを説明しようとするとどんなに言葉を尽くしても言い表せないようなもどかしさ。

この作品をとらえどころのない美しい作品だと思います。いろいろな要素が入り混じっていて、どうやらひとつの世界観を作り上げているんだけど、おそらく意図的に配置された不安定要素が「とらえどころがない」と思わせるのかもしれません。

続きを読む
posted by yossie at 02:38 | 東京 🌁 | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年05月31日

Live at the Tower Theater

トニー・レヴィンってのがコンサートしに来るんだけど、見に行かない?って友達に言われて、なんだかよくわからないけど数年前に見に行きました。と、いうのはこの人がポール・サイモンと関わりがあると教えられたからです。実際にはある一時期に一緒に仕事していただけで、あんまり長続きはしなかったみたい。もともと1978年のアート・ガーファンクルの「ワンダフル・ワールド」という曲でトニー・レヴィン、リチャード・ティー、スティーヴ・ガッド、そしてポール・サイモンという面子でレコーディングをしていて、そのへんからワン・トリック・ポニーのセッションメンバーが固まって行ったのかな。

Live at Tower Theatre / ポール・サイモン

liveatthetower.jpg


面白いことに、このライブアルバムには3人のレヴィンが登場してますね。ベースのトニー・レヴィンと、トニーと瓜二つでどっちがどっちだか分からないシンセサイザーのピート・レヴィン(お兄様らしい)、それからジョナ・レヴィン(ポール・サイモンの映画中の役名)。このライブは、映画ワン・トリック・ポニーのライブ版であるわけですね。スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、トニー・レヴィン、そしてエリック・ゲイルまで、ジョナのバンドがそのまま出てきます。ま、そんなことはいいとして、中身に触れていきましょう。

続きを読む
posted by yossie at 01:38 | 東京 ☔ | コメント(2) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

2005年03月16日

ふたりの夢、ひとつの夢

これってオフィシャル版なのかな?どういうわけだかロンドンのトッテナムコートのタワーレコードをふらふらしていたときに日本語版が売っていたので買ったんですけど、サイモン&ガーファンクルとしてヒットする前のふたりがふたりで、またはソロ名義で残してきたけっこう貴重な音源を提供してくれていてうれしい一枚ですね。

ふたりの夢、ひとつの夢/サイモン&ガーファンクル

twocandream.jpg

続きを読む
posted by yossie at 02:07 | 東京 ☀ | コメント(4) | トラックバック(0) | Simon&Garfunkel

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。